top of page

2週連続バボラク氏のコンサートを聴くという贅沢

紀尾井シンフォニエッタ東京 豊田公演 2016.7.2 豊田市コンサートホール

 

ドボルザーク・チェコ組曲 Op.39 B.93

モーツァルト・ホルン協奏曲第1番 二長調KV412/KV514

 ロータ・アンダンテ・ソステヌート

​ベートーヴェン・交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」

 今回は指揮者としてのバボラク氏。しかもモーツァルトのHr協奏曲吹き振りあり。A嬢と一緒に行けるかもと、1番前の舞台下手よりの席をとりました。予想通りHr協奏曲でバボラク氏はやや下手側で、ほぼ上手を正面に立ちました。つまりすぐ目の前でバボラク氏のホルンのベルがまっすぐ私のほうに向いているのです!そしてみなさまの予想通りA嬢同行は叶いませんでした(悲)が、Bさん(私が現在アマホルン吹きで1番上手いと思っているうちのおひとり)と一緒に聴くことになりました。

 

 指揮者としては、終始にこやかで、はっきりとした指示を出し(けっこう細かいところまで)、打点を強調するので、とても合わせやすそうでした。特に奇をてらったところはなく、オケも目立ったケガのない、心地よい音楽に浸れるものでした。

 

​ そしてHr協奏曲。細かい蘊蓄はwikiに任せるとして、映画音楽の作曲家として有名なN.ロータが緩徐楽章を補完し、全3楽章形式にしたもの。はっきり言って大いに違和感を覚えましたが、バボラク氏の音がたくさん聞けたので良しとします(笑)。

 バボラク氏は本当に超人です。今回も音を外す、ということがない。強奏もまったく破たんがない。ほぼ100%生音で聴いても不純物0。細かい粒立ちから、滑らかなスラー、どれもが全て美しい音で成り立っていました。アクセントやイントネーションに関しては、モーツァルト曲想とは異なると感じる向きもあるでしょうが、私は十分に満足しました。

 Bさんによれば、

・ベルにしっかり手を入れるのは、柔らかい音を求める奏者が多いように思う。バボラク氏も音が(生音でも!)柔らかい。

・パンフレットには楽器はデュルクと書いてあるが、アレキなのではないか。

・紀尾井オケの奏者も素晴らしかった。(私も同感)

とにかく1曲だけだったのが残念と感じるほどでした。

2週にわたってバボラク氏の生音直撃という幸せな体験ができました。また聴きたい!!

bottom of page