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今年3回目のバボラク・コンサート しかも隣の席がA嬢という贅沢

ラデク・バボラークと仲間たち 2016.11.21 宗次ホール(名古屋)

 

ラデク・バボラーク(Hr)
バボラーク・アンサンブル:
ダリボル・カルヴァイ、マルティナ・バチョヴァー(Vn)
カレル・ウンターミューラー(Va) 
ハナ・バボラコヴァ(Vc)
シュテパン・クラトホヴィル(Cb)

ホルン五重奏曲 変ホ長調 K407

ロンド ニ長調 K514 (ジュスマイヤー版)

ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K495

ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K417

アレグロ ニ長調 K412

ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K447

 ソワレとはいえ平日にもかかわらずチケット完売。今回はA嬢(ホルン吹き)と一緒に聴きに来ました。ここに入手方法は書きませんが(笑)、A嬢がご一緒下さることになったので、がんばって最前列のほぼセンター(やや下手)の2席を確保。目の前約2mでバボラク氏の演奏を堪能しました。

 まず5重奏。ホルンはセンターでなく、一番上手で、まっすぐこちらを向いての演奏となりました。毎度のことですが最初の1音からゾクゾクしました。弦との息もぴったりで、まさに心の通ったアンサンブル。コロコロ転がるようなパッセージも極上。

 そしてホルン協奏曲は、ホルン5重奏のときの弦アンサンブルにコントラバスが加わっての伴奏になり、並びは下手からVn1,Vn2,Va,Cb,Vcで、そのVcの内側にホルンが正面やや左方向を向いてスタンドで演奏となりました。つまりベルが丁度私たちの席に真っすぐ向いている感じです。おかげで、細かいニュアンスもしっかり聴き取れて、またしても大満足(そういえば前回も生音直撃でした)。ちなみにど真ん中の3つが空席で(勿体ない)、5重奏以外はA嬢がおそらく客の中で最もバボラク氏の近くの席でした!

​ どれだけ強くアタックしても汚くならない音の出だし、どれだけ音圧を上げてもひっくり返りそうな気配を感じない、高くてもやせない、そして何より、神経の行き届いたフレーズの全てが聴いていて心地よい。それらは全曲を通じて途切れることはありませんでした。

 第4番を終えて休憩が入り、後半は2番と1番の1楽章に当たるアレグロ、トリは第3番でした。バボラク氏は演奏に入る前は少し瞑想しているような感じで、それが後半の方は更に顕著になり、最後の曲の第3番ではついに後ろを向いて不動の姿勢でイントロの間を待つような態勢になっていました。氏がやればこそですが、なんかカッコいい。

 アンコールは、アヴェ・ヴェルム・コルプス。トランペットでもソロピースでよく演奏されますね。ここでも美しいホルンを聴くことができました。

 A嬢は初の生バボラク・コンサートにとても満足していたようです。何しろバボラク氏との間に何も障害物のない手の届きそうなところで、フルコンサートが堪能できたのですから。

 終演後、サイン会に参加。A嬢は私お勧めのR.シュトラウス・コンチェルトのCDにサインをもらってました。そしてサイン会終了後、バボラク氏にA嬢との2ショットをお願いすると快くO.K.をいただき、更には私ともう一人の知人が加わり、写真に納まってくれました。

 今週末は東京だ!

 

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