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20161022 パティオ・リハーサル室2
我がコンダクタは基本練習でも手を抜きません。漫然と音を出していると、「その吹き方はピアノを1本指で弾いているようだ。5本の指で弾いて欲しい。」なるほどニュアンスは伝わってきますね。
以下いつものようにコンダクタ語録。
まずハイドンバリエーション。最初はObが旋律だが、その伴奏でうたいたい。Aから、吹いていて楽しくないならその吹き方はやめよう。繰り返しの前の4分音符、自然に減衰して欲しい。例えていうならボールの跳ねるのが徐々に収まっていくような感じ。個人でやっておいてね。
練習番号Bの前の「C」の音、緊張がないとそのあとのB♭で収まらない。Bからのフレーズは丁寧に。Cの5小節目は自然に。そして次のフレーズがどこに行くか考えて。でないと音楽が迷子になる。
バリエーションIIIは、うきうき・わくわくのイメージ欲しい。ただしやりすぎないこと。基本的にインテンポ。抜き差しもインテンポの中でやりたい。EのHrのフレーズはスラーで。
バリエーションIVのOb,Hrの旋律がんばって。Hの低音のメロディはブレンド感大切。弦のいい感じの響きに匹敵する音色がほしい。H(ハー)の音少し強調して。Gの前、Flはノーブレスにしたい。Jの前はやさしく。Jから繰り返していくフレーズはテンションを変えて欲しい。最後の音は長さを注意!指揮をみてね。
ここで休憩
バリエーションVから練習再開。で、いきなりひどい。テンポを落として返す。最初のObとFlのメロディはゆっくりやるとみえてくる。KからSax・Cl・Tp何をしているのかわからない。抜き差しの前の問題でまずちゃんと吹くこと。L4つ前のOb,Flに拍が感じられない。最後は収めるが、デミネンドでも遅くならないように注意。少しやればうまくなる。もっと品を高めていきたい。かわいく終わりたい。
〈ちなみに前にも書きましたが、本日コンミスがお休みのため、このバリエーションに芯がなくなってまとまりに欠ける演奏になるのだと改めて感じました。他でも散見されますが、このバリエーションは顕著)
バリエーションVI、Nの9小節目からが一番大切。タンタカの16分音符はきつくなったらN.G.
バリエーションVII、VIがにぎやかのと対照的に優雅に。最初が肝心。ガサツなのはダメ。ここも基本インテンポでフレーズを作っていきたい。これは練習がたくさんいる。
バリエーションVIII、ずっとピアノで音をつかんでいる状態を保ちたい。
フィナーレは色々な重なりがあるが、それぞれが強弱を守って。でないと全体で一つの音楽にならない。
いつも、テクニカルなことより音楽そのものをつくるのに重点を置いたご指導です。私個人は単純で、「いい音でしっかり鳴らす」のが目標なので、なかなか要望に応えられない(そもそも技量もない)のですが、メロディラインの少ないオケの曲ではともかく、吹奏楽ではそうも言っていられない、というのを感じつつあります(今更・・・)。