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メータ氏推薦

ゴマラン・ブラス update 2012.6.17

 

 10年ぐらい前にコンクール優勝して一躍有名に。当然私も注目しておりました。といってもCDで聴いた範囲ではとりたててファンになるところまでは至りませんでした。今回変則的な編成ですが、一応ゴマラン・ブラスと銘打っての来日コンサートを聴いてきたので紹介します。

 もともとは金管の国際コンクールで優勝した際、クレベンジャー氏やR.ボボ氏など、名だたる大御所が賛辞を送っているのをnewsで読んで、CDを手に取ったのがきっかけでした。イタリアのアンサンブルで、それぞれ音楽院の教員,放送響や歌劇場オケの奏者です。そして今回それが原因で、レギュラー3人(Hr,Tb,Tba)の来日がかなわなくなりました。(参照:http://amati-tokyo.com/news/20120418.html

今回聴いたのはトランペットを両翼に、中央がチューバ、舞台に向かって左がホルン右がトロンボーンのオーソドックスな配置が基本でした。トランペットはピッコロ,フリューゲルなど交え、曲ごとに替えていましたが、メインはクラシカルがC管、それ以外はBb管が多かったように思います。

前半はクラシカルで、イタリアの曲を中心にヴェルディやプッチーニのオペラハイライトなどでした。1曲目からパワー全開、もはや驚きませんが、それにしてもスゴイ音量です。また、トランペットのマルコ氏がオペラのメロディーを受け持つと、全身で“歌っている”感じと深いビブラートに、こめられた感情が伝わってくるようでした。

 後半は「パリのアメリカ人」や映画音楽で、金管の良さが堪能できるチョイスとなっていました。どれもおそらくゴマラン・ブラス編。動きのあるステージ構成や聴きなじみのある曲により、最後まで楽しませてくれました。

 

さて、今回はレギュラーのみの編成でないため、演奏についてあれこれ言ってもどうかと思いますが、以下memo。

・急に編成されたにもかかわらず、安心して聞けました。

・最初から最後まで全開。すごいスタミナです。もうこれが普通になってきているのか???

・今回の編成だからかもしれませんが、マルコ氏のトランペットが特に目立つ。カナディアン・ブラスのロム氏やエンパイア・ブラスのスメドヴィック氏かそれ以上な感じ。

・各人のテクニックは申し分なく、ハイテクニックが交錯する場面では、ムノツィルを彷彿。あのチームの小編成版みたいな。

で、総じてエンターティメントとして素晴らしく、曲間のM.C.も含めて大変楽しいコンサートだったことに異論はありません。次回もぜひ聴きたい。ただし、私の好みとしては、やや方向が異なっていたというのも正直な感想です。

そしてもちろん終演後、サインもらいました。「私もトランペットを吹いている」と恥ずかしそうに伝えると、マルコ氏はとてもよろこんでくれ(たような気がする)握手もしてくださいました。

 

 じつは、今回のコンサートには前段があり、前日、同じホールにて公開レッスンがありました。さらに、そのあとリハーサルの見学もO.K.となり、とても有意義な時間となりました。そのうえ、リハーサルが終わった後、更に野外イベントのゲストでの演奏も聴くことができ、翌日のコンサートと併せてゴマラン三昧の2日間でした。あー、堪能した。

 

<アルバム>

2012.6.末現在で、4枚のアルバム(内1枚はライブDVDと同音源)とライブDVDがでています。

http://www.gomalanbrass.com/intro.html

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