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---バボラク氏のコンサートを聴いて、Kさんと飲もう会---

Kさんとは2016.6.25現在私がお世話になっている市民吹奏楽団の常トラ・ホルンだった方で、この春、関東方面に引っ越しをされ、今回東京で合流して飲もうということになったのでした。実は発案者はA嬢なのですが、今回A嬢は欠席。

小雨の降る中、私の車で愛知県を出発。同乗者はホルン吹き2人。市民オケで一緒に吹いていた女性Sさんとその知人Cさんです。
道中、やはりホルンの話に花が咲き、用意したB.G.M.を色々聴きながらのなかなか楽しい時間となりました。ちなみに、一番ウケけたのが「THE刑事」という刑事もののテーマを集めた吹奏楽のアルバムでした(笑)。次点はベルリンフィルのホルンアンサンブルだったかな。

12:00少し前に東京に到着。

まだ少し時間があったので、車だけホテルの駐車場に入れ、JRで水道橋に移動して楽器屋巡りへ。

ベルの部分がカーボン(黒い炭素繊維)という変わったトランペットがあったので、試奏してみました。変な吹奏感でした。。。お連れの2人もちょっと変わった響きと感じていたようです。あ、そもそも私の音が変なのか?(おいおい)
そのあと、私が時々行くCDショップにも少しだけ寄って(ホルンのCDを3枚購入しました)、いよいよサントリーホールへ。

ホール前で、Kさんと、X氏!!!とその知人の計3人が合流。X氏とは、リアルでは初対面。ちょっと感激。

ちなみにチケットは私が持っているので、もし渋滞で遅刻したり、「忘れたり」したら、取り返しのつかない事態になるところでしたが、幸い、無事にそろってコンサートに臨むことができました。(実際に「あ、チケット忘れた」と冗談を言ったら、Sさんに「もしここまで来てコンサートが聴けなかったら、アナタの目にこの傘の先を突き刺す」と脅されました)

 

前置きが(も)異常に長くなりましたが、いよいよ生バボラク!


14:30開演。会場はステージの横と正面を取り囲むように椅子が並べられていて、席はステージから見て右サイドの前から4列目と5列目。ハープが上手でバボラク氏は下手。なのでベルがほぼ真っすぐこちらを向いている位置となります。ハンドリングがよく見えました。奏者との距離は数m!なお、すべて座奏、つまり椅子に座っての演奏でした。

 

・1曲目ドープラ:ホルンとハープのためのソナタ。作曲者はホルン奏者でもあり、ナチュラルホルンのために作曲したソナタのようです。
ハープの音の始まり、すぐにホルンが2つ音を発しましたが、そこでもう吸い寄せられました。この曲は2楽章形式で、後半は4つの変奏曲となっていて、なかなかテクニカルでした。もちろんホルンの演奏に瑕疵はなく、「自由に吹いているようで、まったく乱れない」美しい演奏でした。
・ハープ奏者のMCを挟んで、2曲目はアンドレ:晩秋の歌。7つの楽章からなりますが、途中続けて演奏される楽章もありました。
作曲者がハープ奏者でもあるためか、1曲目よりも伴奏が多彩な感じがしました。またホルンはゲシュトップ、細かいタンギング、装飾音符やトリルといった変化が随所に現れ、「本当は難しいだろうな」と思われる旋律がちりばめられていましたが、やはりというか、とても簡単そうに吹いていました。
・今度はバボラク氏とのやりとりも含めたMCを入れて、プログラム最後のクーツィール:ホルンとハープのためのソナタ。
これも3楽章からなるソナタですが、ドープラとはずいぶん雰囲気が違います。クーツィールの金管5重奏曲は有名ですね。
ホルンらしいフレーズが多く聴きごたえのある曲だと感じました。なので、バボラク氏のホルンもたっぷり堪能することができて、私はこの曲が一番面白かったです。(Kさんは2曲目が1番良かったとおっしゃっていました)
・大きな拍手に応えたカーテンコールのあとのアンコールは、グラナドスという作曲家の作品で、スペイン風の流れるようなメロディの曲でした。バボラク氏の美しい音が本当に心地よく、終わってほしくないと思ったのは、おそらく会場全員だったでしょう。

 

このコンサートのチケットはワンドリンク付きだったので、終演後ロビーでグラスを傾けながらのおしゃべりとなりました。
1時間ほどの休憩なしのコンサート、期待通りの素晴らしい演奏でした。「バボラークはいろんな要素でとても幅が広いのがあれだけの表現力につながっているのでしょうね。」「あの発音のクリアさと音程・リズムの正確さに、あらためて驚きました。」「まるでタンギングしていないかのようだ。立ち上がりからすべて音。」などなど。

ふと見ると、人だかりができていて、なんとバボラク氏本人がロビーに出てきていて、たくさんの女性がかわるがわる写真を撮っていたのでした。本当に気さくな人ですね。

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さてもうひとつのメインイベント。場所を新橋に移動して『俺の鳥』というお店で乾杯。まずはバボラク氏の素晴らしい演奏について、興奮冷めやらぬ感想を報告し合い、共有しました。

そしてやはりホルンのお話でもりあがり、後半はKさんによるホルン教室になりました(笑)。タンギングや舌の位置の話など、ホルン吹きの2人はかなり熱心に聞いていました。私にも参考になりました。

約2時間ほどでいったんお開きとし、女性陣は『女子会』で銀座方面へ。そしてKさんと私は近くの別のお店に河岸を移してとことん飲もう会へ突入。
時間を忘れて23:00近くまで飲みました。なんとかその日のうちにホテルに到着。とても充実した1日でした。(了)

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