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マリマリ

Mr.マリック超魔術ディナーショー 2016.8.21

 マリックさんのディナーショーに行ってきました。20年ぐらい前にナゴヤキャッスルホテル行って以来です。36卓の丸テーブルに各10人ほどの席があり、前半は食事をしながら若手マジシャンによるテーブルホッピング、後半はマリックさんのステージという構成でした。

 お名前は失念しましたが、私たちのところに来たマジシャンは、まずオーソドックスなビルチェンジ。客から借りた1,000円を10,000円札にして、再び1,000円に戻すという演出。そしてヒールド・アンド・シールド・ソーダ。周りの方々はたいへん驚いておられました。ただ、出てきたビールがぬるいのが難点だったみたいです。同伴者は多少マジックに免疫があるので、むしろ周りが強烈に驚いたのに驚いてました(笑)。

 また、舞台の横に小さなテーブルを置き、気軽にマジックが見られるブースも設けてあって、これは良い工夫だと思いました。

 

そして食事が済んだ頃合いでマリックさん登場。以下のような演目でした。

・水が入ったグラスを振るとビールに変化する

・ペットボトルを逆さにしても水がこぼれない

・客の選んだジグソーパズルのピースがあらかじめ用意されていたパズルの欠けていた最後の部分にぴったり当てはまる。さらに選んだトランプも予言されている

・破ったお金再生とビルインレモン

・オルゴールの箱によるトランプ当て

・客の腕時計を袋に入れて、さいころの目で選ばれた袋を金づちで叩いていく。最後に残ったのが客の腕時計の入った袋

・ひもで縛った箱に、選んだトランプと3人でしりとりした最後の単語が予言してある

・客に持たせた空のガラス瓶にコインが入る

・観客全員でスプーン曲げ

・助手の持ったジョッキを手を触れずに割る

 そして運よく、私たちの座ったテーブルが、腕時計の演目で、舞台にあがって手伝う客に選ばれました。6つの紙袋が用意され、私の向かい側に座っていたおじさんの腕時計を借りて、好きな袋に入れさせ、残りの袋にあらかじめ用意してあった時計をひとつづついれます。紙袋に1~6のさいころの目のシールを貼り、腕時計の持ち主にガラス容器の中でさいころを振らせ、出た目の袋を金づちで思いっきり叩いて壊す。袋が2つになったところで1つ客に選ばせて、それも叩き壊し、最後に残った袋を開けると客の時計だった、というものです。この袋を叩く役を私がやりました。もちろん大成功。

 予定時間70分のところ90分以上に延長して、それでも観客は飽きることなく最後までひきつけられていました。これはすごいことだと思います。いろいろな意味でやはりマリックさんは別格です。

しかし、気になる点がいくつもありました。

まず、助手。舞台上では女性が1人で世話をする形で、たとえば使い終わった道具はその女性が舞台袖まで運び、袖から先はスーツの複数の男性が片づけています。その男性たちは決して舞台には上がってこず、したがって女性が舞台袖に行ってしまうと、舞台はマリックさん1人になってしまいます。これはまずい。客の予期せぬ動きなどに対応できない場合があります。最低助手は2人必要と思います。現に道具が転がって舞台から落ちてしまったとき、ちょうど助手が袖に移動していたので、マリックさんが途中まで追いかけて演技が中断してしまったり、私が舞台に上げられたとき、本来すぐ片付けるべき道具が残っていたので、ネタが確認できてしまいました。

それからカードフォースの明らかな失敗。「これは大変なことになりました。生放送じゃなくてよかったですね。」と落ち着いて話しながら、使わないと断じたカードの山から目的のカードを探していました。そもそもの手順でどうやって成功させることができるのか、実は私にとって本日唯一の不思議でした(笑)。

 客の受けは上々で、惹句にいつわりなくたっぷり楽しめたと思います。しかしながら目新しい演目はなく、少し残念でした。というのは贅沢ですね。それと、飲み物も料理もとてもおいしかったです。ビュッフェスタイルで、料理は十分用意したとアナウンスがありましたが、けっこうエンプティになってました。同伴の女性も私もあまり食事の量は多くないので事なきを得ましたが(笑)。

​なお、表題のマリマリとは、マリオットホテルとマリックのマリだそうです。

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