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Overture for Winds, Op. 24 By Felix Mendelssohn- Bartholdy/John Boyd

​ 今回購入した楽譜は、いくつか出版されているもの中でも、現在比較的主流のもののようです。スコアの最初の見開きに、作曲者や編曲者の紹介のほか、この曲自体の解説や編曲に関する注釈も示してあるので、曲の解説と注釈を内緒で張り付けておきます。
 

 この曲は元々1824年(メンデルスゾーンは1809年生まれだからなんと15歳!)に作曲されましたが、紛失したため1826年に作曲者が自らが書き直しています。これは「夜想曲」というタイトルで11管楽器の編成です。

 メンデルスゾーンはこの11管楽器編成の曲を出版したかったのですが、叶わなかったので、1838年に23管楽器+打楽器の編成とピアノ連弾に書き直しました。しかし出版されたのはメンデルゾーン死後の1852年でした。

 1838年版はウエーバーの影響を受けているという音楽学者がいます。

 これまで、新しい楽器に合わせていくつも編曲されましたが、それらは1838年版を元にしていました。しかし、1826年のスコアが発見されたため、より原曲に近い楽譜をもとに編曲することが可能になりました。

 (つまり今回配布されたこの楽譜は、よりオリジナルに近い、1826年版を元に編曲されているということがいいたいのだと思います。)

 1826年版のオリジナルパートは、スコアにアスタリスクをつけて示しています。また[ ]で示したいるのがオリジナルの記号です。旧式なバス・ホルンはコントラ・バスーンに置き換えられます。この楽譜は11管楽器(オリジナル編成)でも、大きな規模のバンドでも演奏可能です。オリジナルの編成のときは190,191,192小節はカットします。これはメンデルスゾーンが1838年に大きな編成にする際に付け加えた部分です。

​ このスコアは大学のバンドで実際にテストして最高のバランスに調整してあります。指定以外の演奏をする場合、指揮者は慎重にバランスを確かめる必要があります。

​ (というわけで、今回のような編成の場合は190,191,192の3小節はカットせずに演奏するのが正解ということのようです。同様に[ ]の記号は参考に、ということでよさそうですね)

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